ご案内が遅れてしまいましたが・・・・
今年5月、いつも近江八幡でお世話になっている榎本恵先生の新刊書籍『石ころも叫び出す』(いのちのことば社)が発売されました。「表紙の絵をぜひ」とお話をいただき、煉瓦造りの榎本邸外壁をモチーフに水彩で描かせていただきました。榎本邸は、かのウィリアム・M・ヴォーリズ建築のダヴルハウスと呼ばれる邸宅です。
平和とは何か。現代を生きる私たちが「ピースメイカー(平和を造り出す者となる)」ために、どのように生きればよいのか。そんな問いかけをいただいた一冊です。
ーーー以下、同著「はじめに」より抜粋です。ーーーーーーーーーーー
隣国からはミサイルが飛び、核実験が繰り返される。自国を第一と考える指導者たちは、力には力で対抗すると声を張り上げ拳を振り回す。戦争が起こるのではないかという不安を抱きながらも、多くは現実の生活に追われそれどころではない。……このような時に、「石ころも叫けびだす」のだ。「沖縄のガンジー」と称される農民平和運動家、阿波根昌鴻さんは、生前こんな言葉を残している。「平和の最大の敵は無関心である。戦争の最大の友も無関心である」と。無関心という沈黙の中で、石ころが叫けびだす。「もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら」と主が涙を流される時、石ころが叫びだす。
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ついでに、過去に表紙を担当させていただいた書籍を2つばかり、ご紹介させていただきます。
『三浦綾子 366のことば』(森下辰衛監修/松下光雄監修 日本基督教団出版局)
表紙に加え、書籍中に花々の絵を使っていただきました。
『商社に就職できてよかったあ』(カミイフミヒロ著 新風舎)
家族を愛し、友を大切にし、正直に生きる、私の知る限り最高の商社マン・かみい氏による自伝。
商社マンとして歩んだ著者の歩みは、現代のビジネスマンにも十分に頷ける、生きた証しであると思います。
ぜひ、ご一読を♪